2006年11月29日

笑顔

いつの頃からだろう、笑顔を忘れてしまったような気がする。例のテレビに映り込んでいた顔にしても、それはそれはヒドイものだった。何が気に入らないのか(気に入らないことはたくさんあったけど)、眉間にしわを寄せて醜く歪んでいた。これ以上は無理でしょうというほどの鬼の形相。昔はもう少しニコニコしていたはずなのになぁ。

思えば「あの笑顔には金を払う価値がある」とK・K編集長を唸らせた、N・Oさんが4月に退社してしまった影響があるのかもしれない。なにしろ目指すべきモデルを失ったのである。彼女が退社したことを知った時のショックは計り知れないものがあった。顔を合わせれば挨拶をする程度で、何年も名前すら知らなかったひとりのレセプショニストの影響力に、今さらながら驚いている。

背筋をピンと伸ばし、口元には笑みを浮かべ、「お疲れ様です」「いってらっしゃいませ」「お帰りなさいませ」といつも笑顔で一声かけてくれる。サウイフモノニ ワタシハナリタイ(by 宮沢賢治)。

よほど育ちが良いのか、これが若さというものか、と思いきや、ことはそう単純なものではなかったらしい。あとになって知ったことなのだが、子どもの頃からある分野のプロになると心に決め、その夢を叶えるためにフランスへ渡ったものの、挫折して日本に帰ってきたという過去がある。

本人にとってはさぞかし辛い決断だったと思う。しかし、プロになる夢を手放した途端、肩の荷が下りて大きな開放感を味わうことができたという。この頃から自然に笑顔が出るようになり、その後アメリカの大学へ進学してキャンパスライフを思う存分に楽しんだらしい。

ここにもひとり、挫折感をバネにして大きな宝物を手に入れた人物がいた。親ビンがそうだったように、挫折は人を成長させるエネルギー源になるらしい。もしかすると、挫折を知らない者が他人の痛みを理解することはできないのかもしれない。だから時には挫折するのもイイことなのだ。

それはさておき、いつも苦悶の表情を浮かべているこの赤い彗星につける薬はないものか。バカにつける薬はないってか? バカは死ななきゃ治らないってか? まぁ、そお〜いわずに、誰か教えてよ。

いつの日か、N・Oさんのような超一流の笑顔を手に入れたいと願う今日この頃である。しかしこのツラでは無理があるか(ヅラではなくツラだし)。
posted by 長谷川 淳史 at 16:49| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月27日

ニューロマトリックス理論

「井の中の蛙大海を知らず」とはよく言ったものである。腰痛ばかりを追いかけているうちに、痛みを説明するモデルが大きく変わっていたことにまったく気づかなかった。これはヤバイぞ。

先日も報告したように、ゲートコントロール理論(Gate control theory)で有名なRonald Melzackが、その理論をさらに発展させたニューロマトリックス理論(Neuromatrix theory)を発表したことを知った。その話に興味津々だった赤い彗星を見たA助教授は、ニューロマトリックス理論の論文をわざわざ速達で送ってくださった。

この「Pain」という雑誌は旭川医大付属図書館にはないので、麻酔科の医局まで借りに行ってコピーしなければならない。ちなみに「Spine」という雑誌も図書館にはなく、整形外科の医局へ借りに行かなければならない。どの医局へ行くにしても、図書館からは結構な距離があるので、走り回っているとえらく息が切れる。

ありがたいことにその手間が省けたのである。A助教授には、この場を借りて厚くお礼申し上げたい。m(_ _)m

それはさておき、調べてみるとニューロマトリックス理論はとてもオモシロイ。元々、ゲートコントロール理論では十分に説明できない、四肢切断後の幻肢や幻肢痛を説明するために考案されたものである。ところがこの理論は、痛みなどの感覚器系から生じた神経インパルスのみならず、精神神経免疫内分泌学が扱うすべての領域をカバーしているから驚きだ。

我々には、身体イメージをひとつの構成単位として認識し、自己と非自己を区別するメカニズムがある。このメカニズムがニューロマトリックスであり、経験によって修飾されるという可塑性(かそせい)はあるものの、遺伝的に代々受け継いできた広範囲に分布する神経ネットワークである。

詳しく説明するのは難しいのでやめておくが、キーワードは【認知】【情動】【感覚】の3つだ。

【認知】
★文化的背景、過去の経験、性格特性
★注意集中、予期、不安、抑うつ

【情動】
★視床下部―脳下垂体―副腎系
★交感神経系(ノルアドレナリン)
★免疫系(サイトカインを含む)
★内分泌系
★大脳辺縁系(内因性オピオイド)

【感覚】
★皮膚感覚(触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚)
★深部感覚(運動感覚・深部痛)
★内臓感覚(臓器感覚・内臓痛)
★特殊感覚(視覚・聴覚・平衡感覚・味覚・嗅覚)

この3つのファクターがニューロマトリックスにインプットされると、そこからアウトプットされた神経サイン(neurosignature)が、多次元にわたる疼痛体験を引き起こすと同時に、行動やホメオスタシスにも影響を与えるのである。

neuromatrix.jpg
(Melzack R, 2001)

このように、患部だけに目を奪われていても慢性疼痛は解決しない。なぜなら、侵害受容器が反応しなくても痛みは生じるし、侵害受容器へのアプローチは全体から見るとほんの一部分でしかないからだ。いわゆる「木を見て森を見ず」である。したがって、慢性疼痛を解決するには、認知の歪みや陰性感情に対する強力なアプローチも必要不可欠となる。

またこの理論は、なぜ多くの疾患が心身症といえるのか、なぜ膠原病には痛みを伴うものが多いのか、なぜプラシーボが有効なのかなどなど、実に多くの疑問に解答を与えてくれる。

恥ずかしながらこの赤い彗星、A助教授に教えられるまでニューロマトリックス理論の存在は知らなかったわけだが、どうやらTMSジャパン・メソッドの方向性は間違っていなかったようだ。

かくなる上は、さらによりよい治療プログラムを目指すべく、精進に精進を重ねてまいる所存。みなさまのご指導ご鞭撻の程を伏してお願い申し上げ奉る。m(_ _)m
posted by 長谷川 淳史 at 20:24| 治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

人生で大切な五つの仕事

先日、恵比寿ガーデンプレイスタワーのオフィスに、版元のS編集部長とS営業部長兼制作部長、そして新たに担当になったE編集者が面会に訪れた。

いつか書いたように、この日の面会がプレッシャーのひとつだった。なにしろ『腰痛は<怒り>である』の続編というか、新刊の執筆依頼を受けてから、かれこれ3年になろうとしている。そろそろ大きな雷が落ちても不思議ではない。

しかし、毎日毎日が戦争のような状態で、食事も睡眠もまともに取れない日々が何年も続いている。おかげで心身ともに疲れ果ててしまってボロボロだ。唯一安らげる時間があるとすれば、東京に行っている1週間から10日間だけである。この間に、ただひたすら眠り続ける日を確保するのだ。

そんなわけで執筆が遅れに遅れている。それも新刊だけではなくて、DVDブックの企画も肩に重くのしかかっている。ただでさえアップアップしているのに、これ以上仕事が増えてもそれをこなすのは物理的に不可能である。と言ってみたところで仕事量が減るわけでもなし、なんだかなぁ・・・。もしかして、自分自身で限界を作っているのか?

しかし今回の面会では、それほど強い原稿の催促はなかった。その代わり、新たな企画を出してほしいと頼まれた。というのも、原稿の催促をかわすために、苦し紛れに出した赤い彗星の企画は、ことごとくヒットするらしいのだ。

それもそのはず、この赤い彗星の出す企画は「日本初」を強く意識している。「日本初」でなければ出版する意味がないと、ベストセラー評論家にして『ハリーポッターシリーズ』の仕掛け人である井狩春男師匠(カラオケの師匠)に教え込まれているからだ。

ikari.jpg

となれば、広範囲におよぶリサーチが必要になるので、おいそれと企画を上げるわけにもいかない。ただし、顧問料が出るというのなら話は別だ。たしか顧問の席がひとつ空いていたはず。ご一考いただければ幸いである。

前置きが長くなってしまった。新たに担当になったE編集者が作った、井上ウィマラ著『人生で大切な五つの仕事―スピリチュアルケアと仏教の未来』を紹介したい。

井上ウィマラといえばヴィパッサナー瞑想を連想する人もいるかと思うが、ラリー・ローゼンバーグ著『呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想』を翻訳した仏教学者である。その仏教学者がホスピス・介護・医療・子育てについて考察し、人生の“危機”を成長への“機会”に変えるスピリチュアルケアの秘密を解き明かしている。

TMSジャパン⇒「お勧めの本」⇒「スピリチュアリティ」に追加したので、ご興味のある方はぜひご一読願いたい。


posted by 長谷川 淳史 at 00:04| 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

TMSジャパン・メソッド in 大阪

2007年4月15日、福岡でTMSジャパン・メソッドを開催することになっているが、その前に大阪でも開催することになった。

【日 時】 2007年3月4日(日) 9:30〜16:30
【会 場】 大阪国際会議場 806会議室
【定 員】 先着20名

これまでも何度か大阪で開催したことがあるけど、色々な面で会場に問題があった。だが今度はバッチリだ。場所もわかりやすくて、交通の便もいい。そして何よりも綺麗だ。

img_osaka.jpg

先着20名ということになっているが、おそらく24名までなら何とかなると思う。関西周辺にお住まいで御用とお急ぎでない方は、試しに一度だけ受講してみてはいかがだろう。慢性腰痛を抱えている方はもちろんのこと、慢性腰痛に関わる医療関係者も大歓迎である。

詳細は、TMSジャパン⇒「治療プログラム」もしくは「TMSジャパン・メソッド in 大阪」をご覧いただきたい。大勢の方々とお会いできるのを楽しみにしている。
posted by 長谷川 淳史 at 00:03| 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月23日

小さな感動

東京へ発つ前、航空運賃のキャンセル料が振り込まれていた。講演依頼を引き受けたはいいが、先方の都合でボツになって生じた実質的損害額の28,040円である。あまり期待していなかったのでとても嬉しかった。この場を借りて厚くお礼申し上げる。

今後、同じことが起きないように繰り返しておくが、講演依頼などは3ヶ月以上の余裕を持ってお願いしたい。どんな理由があるにせよ、一度決まったスケジュールを変更するには、経費がかかるということをどうかご理解いただきたい。

それから、やはり東京へ発つ前、読者から丁寧な手紙が届いた。愛読者カードや読者からの礼状は山ほど送られてくるのだが、見事としかいえない達筆で書かれたこの手紙には少々感銘を受けた。

差出人は73歳の女性である。生涯腰痛からは逃れられないだろうと諦めていたところ、かかりつけ医から『腰痛は<怒り>である』を手渡され、半信半疑のまま読み進めていくうちに驚くほど回復し、感謝の気持ちを伝えずにいられなくなったという内容である。

今まで座れなかったソファーにも電車の座席にも座れ、あぐらが組めるようになり、コルセットから解放され、少しヒールのある靴で外を歩き、友人との外食を楽しめるようになったという。2年あまり寝たきり生活を送っていた自分が、本を読むだけでここまで回復するとは、まさに奇跡が起きたとしか思えないと。

そして最後に、この力強い言葉で結んであった。

「私はこれから楽しく人生を過ごしたいと思います」

嬉しいではないか。こんなデクの坊でも人様の役に立つことがあるのだ。

昔は、愛読者カードや礼状に返事を書いていたけど、申し訳ないことに今は一切書いていない。Eメールにもロクに返信できないくらいなので、その辺を察してどうか許してほしい。でも、感謝の気持ちだけは、この赤い彗星がしっかり受け止めさせていただいた。

そういえば最近、整形外科医の紹介でTMSジャパン・メソッド個人治療プログラムを受けに来る患者さんが増えている。

今回もっとも驚いたのは、心療内科という分野を世界で初めて確立した九州大学医学部の故池見酉次郎教授の元患者さんや、麻酔蘇生科医もしくはペインクリニック医なら誰もが知っているSGBのW先生の紹介で個人治療プログラムを受けに来た患者さんがいたことである。

池見酉次郎先生はもちろん、W先生の名前が出るとは夢にも思っていなかった。とりわけW先生は、SGBに反応しない患者さんに『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』『腰痛は<怒り>である・CD付』を読ませているらしい。大変光栄なことである。

この事実を見てもわかるように、この数年、徐々にではあるものの整形外科医は明らかに変わってきている。それだけではなく、心療内科医やペインクリニック医も変わってきているようだ。実に喜ばしいことである。ゆるやかな人類の覚醒が始まっているのだ。痛みを抱えている患者の将来は明るいといえる。

また、先月の個人治療プログラムで出合った16歳の女の子が別人のようになっていた。初診時には疼痛性側彎があり、2人がかりで両脇を支えなければ歩けず、1セッション(約1時間半)を横になったまま受けていた。その同じ人物がわずか1ヶ月の間に、疼痛性側彎が消失し、ひとりで歩けるようになり、2セッション(約3時間)を座ったまま過ごし、担任の先生の理解と協力によって学校にも行けるようになったのである。

正直いってこれには驚いた。彼女には指一本触れていない。したことといえば、個人治療プログラムを1セッションと「TMSジャパン・メソッド2006」のDVDを見てもらっただけである。たったそれだけで情報という特効薬の威力をまざまざと見せつけてくれたのだ。

今回のセッションでは、アファーメイションの宿題を出し、ちょいとしたおまじないで痛みを緩和させておいた。様々なプレッシャーはあるにせよ、大きな一歩を踏み出せたのだからもう心配ないだろう。
posted by 長谷川 淳史 at 00:04| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月22日

元気整体つちかわ

鳥取県境港市に、土川泰(つちかわ・やすし)先生が院長を務める「元気整体つちかわ」がある。

つい最近、TMS理論を取り入れたリフレクソロジストでもありボディワーカーでもある土川先生がTMSジャパン会員になってくださった。実にありがたいことである。

少々遅くなってしまったが、当サイトのリンクとネットワークに追加した。TMSジャパン⇒「リンク」⇒「TMS関連」と「TMSネットワーク」でご確認願いたい。

土川先生、どうか末永くご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
posted by 長谷川 淳史 at 06:52| 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月21日

ハピネスリスト

幸せを数えたら 片手にさえ余る
不幸せ数えたら 両手でも足りない

ご存知、ばんばひろふみの「SACHIKO」である(ちと古いか)。

これはある種の「ストレスリスト」と言っていいだろう。「ストレスリスト」の効果はすでに証明されている。だがこの方法には危険が伴う。心の傷口をさらに広げてしまったり、自分自身を責めて抑うつ状態に陥ったりする可能性があるのだ。

事実、コクランライブラリーの最新のレビューでも、Debriefing(聞き取りによる想起と追体験)は、心理的苦痛、抑うつ、不安を軽減させることはなく、PTSDの予防もできない事実が明らかにされおり、逆に抑うつとPTSDの危険性が高まるので中止すべきだと指摘されている。

だから「ストレスリスト」ではなく「ハピネスリスト」を作るのだ。どんな些細なことでもいい。最近の出来事の中で、嬉しかったこと、楽しかったこと、ラッキーだったこと、感動したことなどを書き出してみてはどうだろう。

ヘレン・ケラーもこう言っている。

あなたの顔を日光に向けていなさい。
そうすれば陰影を見なくてすむ。
いつも真理に目を向けていなさい。
そうすればあなたの心から不安、心配は消える。

実は、「ハピネスリスト」が必要なのは患者だけではなく、慢性疼痛に関わる者にとってもきわめて重要である。治療者には常に、Watkins の『治療的自己(therapeutic self)』を育み、Balint の『医師という薬(doctor as a medicine)』の効果を最大限に引き出す努力が求められているからだ。

と、自分のことを棚にあげて偉そうなことを言ってみた。これは失敬。
posted by 長谷川 淳史 at 08:31| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月20日

腎臓? それとも・・・

先月、銀座へ連れて行ってくださった某有名私立医大のA助教授から連絡があった。やはり腎臓か睾丸を差し出せと言うのかと思って、一瞬ドキッとした。だが、また飯も食わずにへばっているのではないかと心配してくださったようだ。ありがたいことである。

で今回は、白金台のプラチナ通りとかいう場所へ連れて行っていただいた。調べてみると、芸能人が隠れ家的に使うお店らしくて公開できないのだが、とても落ち着いた雰囲気のイイお店だったので、すっかりくつろいで色々なお話ができた。山のようなストレスに押し潰されそうになっていた赤い彗星にとって、A助教授は救いの神以外の何者でもなかった。

ことに興味深かったのは、ゲートコントロールセオリーで有名な20世紀最大の疼痛学者 Ronald Melzack のニューロマトリックス理論から、A助教授が導き出した独自の痛みモデルを解説していただいたことである。これはイケてる。いままで見てきた痛みモデルの中でも、もっとも真実に近いと直感した。

このモデルを簡単に説明するのは至難の業かもしれない。でも、どうか頑張って論文にしていただきたい。このモデルを知れば、世のアヒルさんたちの鳴き声も少しは静かになるだろうし、何よりも痛みに対するアプローチが大きく変わるだろう。その日が来るのを心から楽しみにしている。

というわけで、A助教授には今回も大変お世話になってしまった。それに来年にはある人物と引き合わせてくれるらしい。ずいぶん前から一度お会いしたかった方なのだが、まさか日本にいらっしゃるとは思いもよらなかった。こうなったからにはスケジュールを調整して、何が何でも3人でお会いしたいものである。

それにしても、A助教授はどうしてこんなデクの坊を気にかけてくれるのだろうか。帰りのフライトを待っていた羽田空港にも電話をかけてきてくれた。とっくにくたばっちまったんじゃないかと心配したのかもしれない。本当にもったいないことである。A助教授のご好意には心から感謝申し上げる。銀座は無理かもしれないけど、いつかきっとお返しをさせていただく。
posted by 長谷川 淳史 at 01:29| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月19日

温掌堂治療院

今回のTMSジャパン・メソッドでも広島、長野、岐阜といった、遠方からはるばるいらした方々がいた。深夜バスで5時間もかけてこの赤い彗星の教育プログラムを受けに来るなんて、相当根性が入っている。というより、決死の覚悟といっても過言ではない。それだけ深刻な状態に苦しんでいることを示しているわけだが、本当に頭が下がる思いである。

そんな中に、東京都あきる野市で『温掌堂治療院』を開業されている鈴木英明院長がおられた。治療院の名称が示すように「手の温もりが伝わる心の通った手当て」を目指している勉強家の先生である。

鈴木先生とはずいぶん前から知り合いで、古いTMSジャパン会員ではあったのだが、まだまだ未熟者だと遠慮してサイトをリンクさせてくれなかった。しかし、「赤い彗星のいるところに鈴木英明あり」と言えるほど、あらゆる講演会にことごとく出席しているほどの先生である。謙虚なのは素晴らしいことだが、そろそろ患者さんを受け入れていただきたいとお願いした。

そこで今回、ようやく鈴木英明先生のサイトを掲載する許可がいただけた。TMSジャパン⇒「リンク」⇒「TMS関連」と「TMSネットワーク」に追加したので、お近くの方はぜひ足を運んでいただきたい。

鈴木英明先生、この赤い彗星は先生が考えているよりはるかに未熟者ですし、先生のお力を必要としています。どうかこれからもご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
posted by 長谷川 淳史 at 11:18| 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

しまった!

せっかくすべてカットされることが決まって喜んでいたのに、カメラってヤツはどこから狙っているのかわからないものである。

あそこに座っている自分が滑稽に思えて天を仰いでいるシーンや、ギャラリー席から睨みを利かせているシーンが映り込んでいた。いずれの場面も、お世辞でも行儀がいいとはいえない。態度の悪い怪しい男以外の何者でもなかった。

まいったなぁ。スタジオ内ではどこに座っていようとも、常にカメラに撮られていることを意識しなければならないらしい。もう二度とバラエティ番組に出ることはないが、ひとつ勉強になった。

それからもうひとつ気づいたことがある。収録中に見るに耐えないドクターハラスメントがあったのだが、そのシーンも全面的にカットされていた。安心したといえばいいのか、空しいといえばいいのか、被害にあった医師のことを考えると複雑な心境である。

いずれにしても、国民の生命や健康に関わる情報は、バラエティという形で軽々しく扱うべきではない。それは本当に苦しんでいる国民を侮辱する無礼千万な行為だ。

7年前から年間3万人の国民が自殺しているのは誰もが知っている。しかし、その原因・動機の第1位が「健康問題」である事実を少しだけでも考えてほしい。

といってみたところで、マスコミ全体が変わるでもなし、こちらは与えられた環境の中でできることを坦々とこなすだけだ。疲れるぜ、まったく。

「いいか? 何になったかではなく、何をなしたかだぞ」

了解だ、親ビン。
posted by 長谷川 淳史 at 09:01| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月10日

究極の瞬間移動

ついに完成した瞬間移動の術だが、さらにグレードの高い瞬間移動が実現した。やはり願いは叶うものなのだ。

というのは、『ドクター・チョイス』に出演した場面がすべてカットされるという連絡が昼過ぎにあったのだ。これはありがたい。恥ずかしいところを晒さなくても済んだのである。こんな嬉しいことがあるだろうか。これこそまさに究極の瞬間移動といえるのではないか?

まぁ、楽しみにしていた人もいるかと思うが、この赤い彗星が道化を演じる様は見てほしくないというのが本音だ。ただ、あれだけ頑張ってくれたディレクター陣の努力に報いることができなかったことは心残りである。

しかし、これがテレビというメディアの現実なのだ。冷たいようだけど、この赤い彗星には関係がない。いちいち責任を感じていては身がもたない。でも、担当してくれたディレクターのみなさま、本当に申し訳ない。このツラが放送コードに引っかかるなんて思いもよらなかった。どうか許してほしい。
posted by 長谷川 淳史 at 17:59| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

瞬間移動

とうとう完成した。なにがって、瞬間移動の術に決まってるだろう。

先日、24時間受付の中央郵便局へ行かなければならなくなり、早朝から車で出かけた。いつも最短ルートを考えているので、細い道や複雑な道を走ることになる。まぁ、最短ルートといっても、ことごとく赤信号にぶち当たって、必ずしも早く着くとは限らないのだが、とにかくこの日は車をトコトコ走らせていた。

中央図書館の前を通過した時だった。ふと赤信号で停車している自分に気づいた。しかしこの信号機がどこの信号機なのかわからない。いわゆる「ここはどこ? 私は誰?」状態で、現在地不明。

そこで突然、なぜか一休禅師の言葉が浮かんだ(アントニオ猪木もよく言うけど)。

「この道をゆけばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ」

よっしゃー! とばかりに車を直進させようと思ったのだが、よくよく周囲を見回してみると、なんと中央郵便局の真裏で信号待ちをしているではないか。おっとっと、この信号は左折しなければならないぞ。危ない、危ない。余計なこと言わないでよ、一休さん。

そして車を駐車場へ入れてドアを閉めると、今度は正面玄関の反対側にある24時間受付窓口に立っていた。

そうなのだ。ついに瞬間移動ができるようになったのだ。誰がなんと言おうと、断じて健忘症や見当職障害の類ではない。まぎれもなく瞬間移動だ。本人が言うのだから間違いない(まさか病識がないってか?)。

それにしても実に見事な瞬間移動である。長い道程ではあったが、努力の甲斐あってとうとうここまで辿り着いたのだ。この赤い彗星には、もはや「どこでもドア」など必要ない。ジャック・バウアーを倒す日も近いとみた。
posted by 長谷川 淳史 at 17:21| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

ドクター・チョイス!

先日収録した『ドクター・チョイス!』という番組が今週オンエアされるらしい。11月11日(土)13:30〜14:55だ。

テーマが「インフォームドコンセント」だというのは後から知ったのだが、「テレビ収録顛末記」で詳しく報告したように、この赤い彗星にはほとんど説明する時間が与えられなかった。

Informed Consent はもう古い! 慢性腰痛を解決するには Informed Decision もしくは Shared Decision Making が必要だ!」

常日頃からこう主張している赤い彗星にとって、十分な情報を提供させてもらえなかったことが悔しくてならない。もう二度とバラエティ番組に出ることはないだろう。

それに、5時間半を1時間半(正味1時間15分か?)に編集するのである。もしかすると赤い彗星の登場はないかもしれない。その辺りは期待しないでいただきたい。

見所はタレントさんたちのテンションの高さにある。テレビ局内に6〜7時間も拘束されて疲労困憊のはずなのに、そんなところは微塵も見せずに最初から最後までずっとニコニコしていた。おそらく他の番組でもそうなのだろう。芸能人は体力がないとやっていけない職業なのだ。

ところで、TMSジャパン会員のメーリングリストに流した「テレビ収録顛末記」の、あまりにも大きな反響には驚いた。とても大勢の方々からメールを頂戴し、大変参考になるご意見もいただいた。とても嬉しかったし大きな感動をいただいた。こうしたみなさまの暖かいお心遣いには心よりお礼申し上げる。本当にありがとうございましたm(_ _)m
posted by 長谷川 淳史 at 16:11| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする