2016年09月04日

エビデンス取り扱い上の注意

腰痛治療の新常識』と題して、腰痛を中心に筋骨格系疾患の原因と治療に関するエビデンス(科学的根拠)を不定期で紹介していますが、エビデンスを知ったからといって必ずしもよい医療ができるとは限りません。エビデンスを最優先し(俗にいうエビ固め)、それを患者さんに押し付けるのは暴力行為(ドクターハラスメント)です。

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そもそもEBM(根拠に基づく医療)の定義は、「エビデンス」「患者の状況」「患者の価値観」「治療者の技」を統合することです。したがって、エビデンスは全体の4分の1でしかないということを肝に銘じていただきたいと思います。エビデンスは必要条件であっても、けっして十分条件ではありません。

愚拙がここで『腰痛治療の新常識』を公開する理由は、腰痛にまつわる迷信や神話に振り回されて腰痛難民になってほしくないからです。また、イギリスとアメリカではメディアリテラシーやヘルスリテラシーを育むために「根拠を尋ねよう」と銘打つキャンペーンが始まっていますが、日本でこのようなキャンペーンを実施するのはおそらく不可能だと思うからです。

医学教育の基礎を築いたウイリアム・オスラーの「医療はサイエンスに支えられたアートである」という言葉を忘れないでいただきたいと思います。どちらに傾くこともなく、常にサイエンス(エビデンス)とアート(患者の状況・患者の価値観・治療者の技量)のバランスを考えていただければ幸いです。

posted by 長谷川 淳史 at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

箴言

善い人間のあり方を論じるのはもう終わりにして、そろそろ善い人間になったらどうだ。

     ―――マルクス・アウレリウス・アントニヌス


君がどんなに遠い夢を見ても、君自身が可能性を信じる限りそれは手の届くところにある。

     ―――ヘルマン・ヘッセ


人間にとって大切なのは、この世に何年生きているかということではない。この世でどれだけの価値のあることをするかである。

     ―――オー・ヘンリー


昨日から学び、今日を生き、明日に希望を抱け。大切なのは、疑問を持ちつづけることだ。

     ―――アルベルト・アインシュタイン


願望こそ活力の源泉です。願望は自らの気分を快活にし、積極的な態度をつくります。

     ―――ジョセフ・マーフィー

posted by 長谷川 淳史 at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 言霊(珠玉の箴言集) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする