2017年01月22日

腰痛治療の新常識―380―

自動車保険制度のないリトアニアにおいて、過去3年間に追突事故に遭った202名と交通事故の経験のない202名を対象に、頚部痛・頭痛・腰痛・神経障害などの有無と頻度を詳細に比較した結果、両群間に有意差は認められなかった。http://1.usa.gov/RMVVaL

むち打ち症は後遺症が怖いという話をよく耳にしますし、それが常識のように思われがちですが事実ではありません。追突事故によって長期にわたる障害など起こらないのです。むち打ち症による後遺症などただの迷信にすぎません。信じられない人は置いて行きます。

国民の利益になるかもしれません。もしご迷惑でなければ「シェア」をお願い致したく存じます。いちいち承諾を得る必要もなければ、TMSジャパンも愚拙の名前も出す必要はありませんので、SNSはもちろんブログやサイトに引用先のURLごとコピー&ペーストして、情報の拡散にお力を貸していただけると幸甚でございます。

posted by 長谷川 淳史 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

箴言

私の知る真に幸福な人たちはみな、他人に奉仕する心を学んだ人ばかりです。

     ―――アルベルト・シュヴァイツァー


人生は、地球上で過ごした年数で測られるのではない。どれだけ楽しんだかで測られるのだ。

     ―――ヘンリー・デイヴィッド・ソロー


自分に欠けているものよりも、自分がすでに持っているものについて思いをめぐらせ。

     ―――マルクス・アルレリウス


教訓はどこにでも転がっているさ。あなたが見つけようとさえすれば。

     ―――ルイス・キャロル


幸福とは心の習慣である。

     ―――マックスウェル・マルツ

posted by 長谷川 淳史 at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 言霊(珠玉の箴言集) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エビデンス取り扱い上の注意

腰痛治療の新常識』と題して、腰痛を中心に筋骨格系疾患の原因と治療に関するエビデンス(科学的根拠)を不定期で紹介していますが、エビデンスを知ったからといって必ずしもよい医療ができるとは限りません。エビデンスを最優先し(俗にいうエビ固め)、それを患者さんに押し付けるのは暴力行為(ドクターハラスメント)です。

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そもそもEBM(根拠に基づく医療)の定義は、「エビデンス」「患者の状況」「患者の価値観」「治療者の技」を統合することです。したがって、エビデンスは全体の4分の1でしかないということを肝に銘じていただきたいと思います。エビデンスは必要条件であっても、けっして十分条件ではありません。

愚拙がここで『腰痛治療の新常識』を公開する理由は、腰痛にまつわる迷信や神話に振り回されて腰痛難民になってほしくないからです。また、イギリスとアメリカではメディアリテラシーやヘルスリテラシーを育むために「根拠を尋ねよう」と銘打つキャンペーンが始まっていますが、日本でこのようなキャンペーンを実施するのはおそらく不可能だと思うからです。

医学教育の基礎を築いたウイリアム・オスラーの「医療はサイエンスに支えられたアートである」という言葉を忘れないでいただきたいと思います。どちらに傾くこともなく、常にサイエンス(エビデンス)とアート(患者の状況・患者の価値観・治療者の技量)のバランスを考えていただければ幸いです。

posted by 長谷川 淳史 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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