2017年05月11日

重版出来!

プレミア価格などがついて入手困難な状況が続いております拙訳『心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム』の第10刷目の重版が決まりました。これもTMSジャパンを応援してくださるお一人お一人のお陰だと、心の底から感謝しております。本当にありがとうございました。

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本書は、米国アマゾン・ドット・コムの「腰痛」部門で26年間にわたって第1位を続けている『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』の続編にあたるもので、腰痛だけでなく線維筋痛症や顎関節症などの他、様々な心身症や気分障害をも視野に入れた、21世紀の医療の進むべき道を提示したものです。未読の方はぜひお手に取っていただけると幸甚でございます。

詳しい内容はこちらの目次をご覧いただくとして、TMS理論とAHCPR(米国医療政策研究局)の成人の急性腰痛診療ガイドラインをまとめた『腰痛は〈怒り〉である』(春秋社)、それに加えてイギリスの腰痛診療ガイドラインをまとめた『腰痛は終わる!』(WAVE出版)、世界で初めて急性腰痛・慢性腰痛・腰痛予防を扱ったヨーロッパガイドラインをまとめた『腰痛ガイドブック』と併せて読まれることをお勧めします。読書療法に秘められた威力を実感できるかもしれません。

posted by 長谷川 淳史 at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

根拠に基づく腰痛治療―39―

■【頚椎カラー】頚椎カラーの有効性はRCTで証明されていないため、グレード1の患者に頚椎カラーを処方してはならない。たとえグレード2や3の患者に処方したとしても、回復が遅れるので72時間(3日間)を越えてはならない。http://1.usa.gov/LYNegq

■【安静】安静の有効性はRCTで証明されていないため、グレード1の患者に安静を処方してはならない。回復が遅れるのでグレード2や3の患者に4日以上の安静を処方してはならない。むしろ普段通りの生活を送るよう勇気づけること。http://1.usa.gov/LYNegq

■【頚椎枕】頚椎枕(サービカルピロー)の有効性はRCTで証明されていないため、WAD(むち打ち関連障害:whiplash-associated disorders)に頚椎枕を処方してはならない。http://1.usa.gov/LYNegq

■【マニピュレーション】長期間にわたる治療は正当化されないが、短期間ならWADの治療に脊椎マニピュレーションを用いることができる。ただしこのテクニックを行なうのは有資格者に制限すべきである。http://1.usa.gov/LYNegq

■【モビリゼーション】限られたエビデンスからモビリゼーション(瞬間的に外力を加えることなく可動制限がある関節の可動域を無理なく徐々に広げて行く他動的ストレッチ)はWAD(むち打ち関連障害)の治療として用いることができる。http://1.usa.gov/LYNegq

■【運動】限られたエビデンスからROM(関節可動域)運動はただちに実行されるべきである。痛みが激しい時は休み休み行なう必要があり、症状の悪化がみられた場合は臨床的判断が重要である。http://1.usa.gov/LYNegq

■【姿勢のアドバイス】限られたエビデンスからWADにおける姿勢に関するアドバイスは他の活動的な治療法の併用療法として処方することができる。ただし具体的にどのようなアドバイスが有効かについては不明。http://1.usa.gov/LYNegq

■【スプレー&ストレッチ】トリガーポイント療法で行なわれるスプレー&ストレッチ、すなわちコールドスプレーによって瞬間冷却した後に筋肉をストレッチする方法は、WAD(むち打ち関連障害)の治療に勧められない。http://1.usa.gov/LYNegq

■【牽引】限られたエビデンスからWAD(むち打ち関連障害)における頚椎牽引は他の可動域をを広げる治療法の併用療法として用いることができる。急性期(受傷後4日以内)なら一時的に症状を改善する可能性がある。http://1.usa.gov/LYNegq

■【物理療法】1)グレード1に対するプラシーボ対照試験でPEMT(パルス磁気療法)の有効性が認められたものの、3ヶ月にわたって1日8時間のソフトカラーを装着させた研究だったことからWADの治療として勧められない。http://1.usa.gov/LYNegq

posted by 長谷川 淳史 at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする