2009年07月22日

『灸法実践マニュアル』

実は1ヶ月ほど前、BABジャパンという出版社から、ブログの内容の一部を引用させてほしいという連絡があった。たいしたことを書いているわけでもないのに、『腰痛は<怒り>である』を読んだある鍼灸師が感銘を受けたというのだから、何とも嬉しい話ではないか。

その鍼灸師とは、大阪で結(ゆい)鍼灸整骨院の院長をされている藤井正道先生である。鍼灸師ならご存知だと思うが、日本で広く行なわれている鍼灸や漢方薬と、中国伝統医学(中医学)のそれとは若干異なっている。この赤い彗星は、どちらかというと中医学の方を勉強してきた。

中医学の勉強は、鍼灸の専門学校ではほとんどできない。もし勉強するとなれば、熱心に中医学を研究されている先生の教えを受けるか、「中医臨床」という医学雑誌を継続して購読する以外にないと思う。この赤い彗星も「中医臨床」にはずいぶんお世話になってきた。

さて、藤井正道先生は中医学の専門家であり、「中医臨床」にも数多くの論文を寄せておられる数少ない鍼灸師である。その中医学の専門家が今月、『灸法実践マニュアル』という素晴らしテキストを出版された。


大型版でフルカラー、写真も豊富でとても解りやすい。日本の専門学校では学べない内容が盛りだくさん。

おまけに、福島県立医科大学の菊地臣一親ビンや紺野愼一教授、そしてこの赤い彗星の名前までが登場する。腰痛を語る上でこのご両人は欠かせないが、まさか同じ本の中で名前を連ねることができるなんて夢のような話である。藤井正道先生には心から感謝申し上げる。m(_ _)m

そこでこの藤井正道著『灸法実践マニュアル』(BABジャパン)を、TMSジャパン⇒「お勧めの本」⇒「代替医療」に追加したので、鍼灸師の方は是非ご一読願いたい。実践的で実に素晴らしいテキストである。中医学に興味を抱くきっかけにもなるかもしれない。


posted by 長谷川 淳史 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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