ところで、この赤い彗星に声をかけたのは、ZION(ザイオン)という番組制作会社の女性ディレクターである。今さら説明するまでもなく、この赤い彗星ことシャア・アズナブルの父親はジオン共和国のジオン・ズム・ダイクン首相である。そしてザビ家に父を暗殺されてジオン公国が誕生したわけだが、このジオン(Zeon)のスペルは元々Zionだった。何の因果か、そのZIONからお呼びがかかったのである。
この赤い彗星を総帥として迎え入れ、ネオ・ジオンを立ち上げようというのか? で、人類を覚醒せよとおっしゃる? 燃え尽きかけている彗星でもいいのか?
それはさておき、この赤い彗星を出迎えてくれた女性ディレクター(ここでは仮にハマーン・カーンとしておこう)は、とても美人で知的な方だった。通常、腰痛を持たない人間に現在起きている「腰痛革命」、もしくは「生物・心理・社会的疼痛症候群」の概念を説明するのは、かなり骨の折れる仕事なのだが、ハマーンはビデオを撮りながら真剣に耳を傾けてくれた。おまけに、あるグラフの疑問点を発見してくれた。これまで誰一人指摘しなかった部分である。ハマーンめ、やるようになったな。
まぁとにかく、収録は26日ということである。大勢の名医がいらっしゃるらしいので、名医の顔を潰さないように全精力を傾けねばなるまい。まちがっても名医を論理で追いつめてはならない。親ビンにも厳しくいわれているので、しっかり肝に銘じておこう。
ところで、朝一番の東京へのフライトでは、神の手を持つ脳外科医といわれる上山博康先生(旭川赤十字病院第一脳神経外科部長)が一緒だった。意識的にオーラを消していたのか、医者というオーラ以外は感じられなかった。きっと疲れているのだろう。
最後に、番組の打ち合わせとはまったく関係ないことだけど、TMSジャパン・メソットの受講者の声をUPしたので、たまには読んでみていただきたい。