2006年11月20日

腎臓? それとも・・・

先月、銀座へ連れて行ってくださった某有名私立医大のA助教授から連絡があった。やはり腎臓か睾丸を差し出せと言うのかと思って、一瞬ドキッとした。だが、また飯も食わずにへばっているのではないかと心配してくださったようだ。ありがたいことである。

で今回は、白金台のプラチナ通りとかいう場所へ連れて行っていただいた。調べてみると、芸能人が隠れ家的に使うお店らしくて公開できないのだが、とても落ち着いた雰囲気のイイお店だったので、すっかりくつろいで色々なお話ができた。山のようなストレスに押し潰されそうになっていた赤い彗星にとって、A助教授は救いの神以外の何者でもなかった。

ことに興味深かったのは、ゲートコントロールセオリーで有名な20世紀最大の疼痛学者 Ronald Melzack のニューロマトリックス理論から、A助教授が導き出した独自の痛みモデルを解説していただいたことである。これはイケてる。いままで見てきた痛みモデルの中でも、もっとも真実に近いと直感した。

このモデルを簡単に説明するのは至難の業かもしれない。でも、どうか頑張って論文にしていただきたい。このモデルを知れば、世のアヒルさんたちの鳴き声も少しは静かになるだろうし、何よりも痛みに対するアプローチが大きく変わるだろう。その日が来るのを心から楽しみにしている。

というわけで、A助教授には今回も大変お世話になってしまった。それに来年にはある人物と引き合わせてくれるらしい。ずいぶん前から一度お会いしたかった方なのだが、まさか日本にいらっしゃるとは思いもよらなかった。こうなったからにはスケジュールを調整して、何が何でも3人でお会いしたいものである。

それにしても、A助教授はどうしてこんなデクの坊を気にかけてくれるのだろうか。帰りのフライトを待っていた羽田空港にも電話をかけてきてくれた。とっくにくたばっちまったんじゃないかと心配したのかもしれない。本当にもったいないことである。A助教授のご好意には心から感謝申し上げる。銀座は無理かもしれないけど、いつかきっとお返しをさせていただく。
posted by 長谷川 淳史 at 01:29| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする