2017年03月15日

根拠に基づく腰痛治療―29―

■スタチンによる副作用が発現した患者650名を対象にした研究によると、関連性を疑ったのは医師ではなく患者だった。筋肉痛では患者86%vs医師14%、神経障害では患者96%vs医師4%、認知障害では患者98%vs医師2%。http://1.usa.gov/tcks8e

■メディアはもっともらしい腰痛予防法を伝えているが、腰痛の原因が解明されなければ有効な予防法を確定することはできない。現時点で大きな障害となっているのは、一般的な非特異的腰痛と特異的腰痛に関する診断基準がないことである。http://1.usa.gov/vsh9up

■1985年〜1997年に発表された座業と腰痛に関する論文の体系的レビューによると、座業が腰痛のリスクファクターであるというエビデンスは見出せなかった。座りっぱなしの仕事が腰痛と関連するという世論の裏付けは存在しない。http://1.usa.gov/shb6dx

■慢性の非特異的腰痛に対する心理社会的介入の有効性に関する体系的レビューによると、従来の標準的な治療よりも、積極的なリハビリテーション(認知行動療法に基づく運動療法)の方が活動制限と疼痛の改善に効果的であることが判明。 http://1.usa.gov/In9glE

■オーストラリアの疫学研究によると、腰痛発症率は30代が最も高く、全体の有病率は60〜65歳まで増加するがその後徐々に減少する。危険因子として低学歴・ストレス・不安・抑うつ・仕事への不満、職場の社会的支援が乏しいなど。http://1.usa.gov/HmNaQO

■腰痛患者のオペラント条件付け介入に関する15件のランダム化比較試験(3737名)の体系的レビューによって、理学療法士によるオペラント条件付け介入は慢性腰痛による長期活動障害に有効であることが判明。http://1.usa.gov/bcTM5B

■腰痛のウォーキングに関する4件の研究を分析した結果、最高ランクの研究では効果が認められなかったものの、低〜中ランクの3件の研究では効果が確認された。腰痛に対してウォーキングは有効である可能性を示唆。更なる研究が必要。http://1.usa.gov/Ho9N7w

■非特異的腰痛に対するシャム低出力レーザーかシャム経口薬を用いた12件のランダム化プラセボ対照試験の体系的レビューによって、非特異的腰痛にはシャム低出力レーザーよりもシャム経口薬の方が有効であることが判明した。http://1.usa.gov/IcKTeo

■荷役労働者の腰痛予防と治療に関する9件のRCT(20,101名)と9件のコホート研究(1,280名)をレビューした結果、手作業運搬訓練やアドバイスが腰痛の予防や治療に有効だというエビデンスは存在しないことが判明。http://1.usa.gov/uKcAsk

■RCGP(英国家庭医学会)は1993年以降の急性腰痛に関する論文の体系的レビューを実施し、『成人の急性腰痛診療ガイドライン』(AHCPR:米国医療政策研究局)の改訂版として『急性腰痛の管理のための臨床ガイドライン』を発表。http://amzn.to/Hk8veA

posted by 長谷川 淳史 at 07:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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